ここ最近節操がなく、シリーズもののレビューをやってませんが、ゲームレビュー第七回では、GBAアクションゲー筆頭(筆者主観)、
”ロックマンゼロ”について語ろうかと思います。
舞台は、ロックマンXシリーズの100年後。イレギュラーとの戦争が終結し、伝説の英雄エックスは、
人間の理想郷「ネオ・アルカディア」を建設し、かつての繁栄を取り戻す事に成功し、争いはなくなったかに見えたが…、
その裏で、エネルギーの無駄として必要のないレプリロイドは処分されていった。
そんな状態を憂いた科学者の少女シエルは、多数のレプリロイドを率いてレジスタンスを結成し、ネオ・アルカディアに反旗を翻した。
しかし、圧倒的な力の差にレジスタンスは一方的に弾圧されていくばかり。事態を重く見たシエルは、政府軍に追われながらも、
ある古びた研究所へと向かう。イレギュラー戦争のもう一人の英雄、「ゼロ」が封印されている場所に…。
…という、かなり濃く、黒いストーリーが展開されるロックマンXシリーズの外伝的な物語です。
まぁ、ゲームの背景はこのへんで置いておいて、ゲーム本編への話に。
操作なんかの基本はXシリーズそのままなのですが、様々な部分で従来のシリーズとの差別化が図られています。
まず、能力の異なる4つの武器を活用して進んでいくという点でしょうか。
ボスを倒すと特殊武器を手に入れることが出来たXシリーズとは違い、このゼロシリーズで使える武器は、
接近戦用でXシリーズからなじみの深いゼットセイバー、遠距離攻撃用のバスターショット、上下左右斜めなど、計8方向をカバーできるトリプルロッド、
敵のエネルギー弾を反射し、チャージすれば攻撃にも使うことのできるシールドブーメランの四つのみです。
どの武器も使用していく毎にレベルが上がってゆき、連続攻撃が可能になったり、チャージ攻撃が使用できたりという特性があります。
そして、このゲームでは性能の違うこの4つの武器を効果的に使うことが重要なこととなるのです。
大抵の場合、雑魚は範囲が広く強力なゼットセイバーだけで大体さばくことができますが、
敵の中には、”倒した後爆発し、爆風でダメージを与える”ようなものや、ゼットセイバーでは攻撃できない場所に配置されている敵、
また、距離があり、敵のエネルギー弾がかなり多く飛び交う状況……。このような場所をゼットセイバーだけで乗り切るのはかなりしんどいです。
そこで、他に用意された武器を駆使して戦う必要性が生まれてくるわけです。
遠く離れた厄介な敵はバスターショットで破壊、ゼットセイバーで攻撃しにくい真下や真上の敵はトリプルロッドで攻撃、
敵の弾幕が激しい際はシールドブーメランで防御…といったように。Xシリーズのように、敵を倒して武器を取得ということはありませんが、
このような複数の武器を状況に応じて使い分ける努力が必要となり、正直これが出来ないとなかなか先に進めません。
さらに、Xシリーズとの大きな違いとしては、ステージクリア後に、リザルトで点数が付くことがあります。
ステージで受けたダメージ、クリアタイム、そのステージで規定された敵撃破数にどれだけ近いか…、などから算出され、
最高100点。また、点数ごとにレベルが設定され、E〜Sランクまで設定されています。
高いランクでクリアしていくと、”ユウシャ”、”エイユウ”、”キュウセイシュ”などと割とカッコイイ称号がついたりしますが、
逆に、低いランクだと、オンボロ、テツクズ、ムノウなどと、ぼろくそに言われます(まぁ、極端な例ですが)。
このリザルトシステムが、このゲームにおいての面白さ、やりこみつながっているわけです。
正直、このゲームで高いランクでクリアするのはかなり難しいです。タイムやダメージの規定は非常に厳しくついており、
特にダメージ規定は、ほんの少し喰らっただけでも減点されるので、かなりしんどいです。
が、ものすごい勢いで難しいだけに、何度もプレイして高得点を取れるようになったときの喜びは大きいと思います。
…まぁ、そこに至るまでプレイできていれば、の話ですが(苦笑)。
まぁ、全てはこの難易度を受け入れられるかどうかに寄りますね。
|
しかしまぁ…そこはあのロックマンシリーズ。本家をやったことがないのでどうだか分かりませんが、
上で話した通り、高い評価でクリアしようとすると、鬼のように難しいです。
いや、リザルトを気にしないで進んでもかなりしんどいです。おそらく何も分からないでプレイした場合、
オープニングステージは別として、その次のステージで大体の人は詰まります。情け容赦のないプレイヤー殺しがそこにはあります。
おそらく、筆者よりも下のゆとり教育なる世代の子供たちは、この難易度についていけなくて投げる可能性大です。
(誤解のないように言っておくと、筆者も多分ゆとりの世代に入ってるとは思います…。)
で、もう一つ問題なのは、一応このゲームにも、初心者救済用として、ゼロの能力を強化したり、
一撃死するトゲなどのステージ配置に効果を及ぼす”サイバーエルフ”なるアイテム(?)が存在するのですが、
正直、これが初心者救済としてほとんど役に立たないのです。
このサイバーエルフは、ステージ中の敵を規定数倒したり、ステージに配置されていたりするのものから入手し、
敵を倒すとたまに出てくる”Eクリスタル”というもので成長させ、装備する事で効果を発揮します。
しかし…、エルフの中には、成長させないと使用することが出来ないものが多く、(一応成長させなくても使用できるものもあります。)
その多くは、成長にものすごい量のEクリスタルを必要とするので、非常にめんどくさいのです。
また、サイバーエルフは使用すると、リザルトで減点される上に、一度使うと消えてしまいます。
減点されるのは当然嫌ですが、それ以上に、一度使用したら消えてしまうというと、やはり使うのを渋ってしまうのが人間というもの。
(ただ、ステージやゼロに効果を及ぼすものは、永続的に効果が続きますが。…代わりにリザルトも永続的に減点……。)
こんなので使ってくれと言われても…と思います。
また、これはヘタレプレイヤーだからこそ気になることなのだと思いますが、
このゲーム、サイバーエルフを使わない限りサブタンクが使用できません。
Xシリーズの通例となっている体力回復用のサブタンクが、永続減点なしには使用できない…、辛すぎます。
慣れるまでは本当にしんどかったです。まぁ、それを考慮してか、敵から受けるダメージも少々控えめになってはいますが。
まぁ、こんな感じでしょうか。RPGとは違うものなので、どういう風に褒めてよいのか、
どう悪い点を指摘してよいのか分からないままでしたが……。毎回言葉足らずですみません。
とにかく、アクションゲーとしての完成度は非常に高く、面白いので、ここ最近の大衆向け難易度抑え目ゲームに飽きた人にはオススメかと。
○評価
シナリオ:★★★☆☆(濃い。が、大半の設定がゲーム上に登場しないので、ゲームのサントラCDを買って補完しましょう…3点)
ボリューム:★★★☆☆(アクションゲーなので、普通に進んでいけば一時間でいける長さですが、やり込み要素を考慮すると。…3点)
サウンド:★★★★☆(毎回サントラを出すだけはあるな、と。ちなみにオープニングステージの曲はX1のあれが元だそうで。…4点)
ゲームバランス:★☆☆☆☆(初心者殺し。耐えられないなら手をつけないほうが身のため。…1点)
○総合…2・7点。
シナリオ・サウンド・やり込み的には非常に良作であるのですが、如何せん初心者殺しと、救済措置のダメさが出ています。
シリーズが進むごとに多少は良くなってはきていますが…。
また、上でちょこっと語りましたが、このゲームの大まかな設定はゲーム上には登場しないことが殆どです。
なので、開発元の会社が製作しているサントラCDをお買い求めください。
販促になってしまいますけど、せっかくキチンと作りこまれた世界観があるので、知って置いた方が絶対にいいです。
レビューリスト一覧へ
どうしてもクリアできない人は、ここを参考にするといいよ!
その筋の玄人の皆さんが分かりやすく解説してくれているから安心さ!