ゲームレビュー第六回では、1999年から2001年の間にコミックボンボンで連載され、人気を博したマンガ”サイボーグクロちゃん”のキャラゲー、
”サイボーグクロちゃん 〜デビル復活〜”について語ろうかと思います。
ここまでくるとネット内で情報が少なくて困ります。とりあえずこのマンガの基本情報は、↓をご覧下さいませ。
サイボーグクロちゃん ウィキペディア
そもそも当たりの少ないとキャラゲーをレビューするということで、大方の皆様が”あ、これはあんまり面白くないんだな”と思われるかと思いますが、
はい、おっしゃるとおりです。そこまで面白い代物じゃあないですこれ。じゃあなんでレビューやるのか、といわれますと…、
古きよき昔の思い出を思い出したくなったからという事に他なりません。…まぁ、それはさておき。本題に。
このゲームは、携帯ゲーム機としては珍しい(この辺はあまり知識がないのでよく分かりませんが)シューティングゲームです。
プレイヤーであるクロちゃんがステージを駆け抜け、敵や、家、電柱、ビル等の『破壊対象物』を様々な銃器で壊しまくるゲームです。
破壊対象物を破壊すると、このゲームでの武器となる『クロウェポン(略してクロポン)』が手に入り、さらにクロちゃんを強化できる、というものです。
武器もなかなか充実しており、速射性の高いガトリング系、弾数が非常に少ないけれど威力抜群のミサイル・ナパーム系、
そこそこ広範囲を攻撃できるレーザー系、はたまた全然役に立たない”石弓”といった一風変わったものまで。
また、ボス限定になりますが、接近戦用にソード、ナックル、スピア、スタンガンなどの鈍器系のものも、
防御用にシールドタイプ、体力をじょじょに回復するタンク、ネタ目的で入っているブリキのたらい、マフラー、しんぶんしなど。
…大分離れてしまったので大まかな数は忘れましたが、おそらく300ほどの武器・防具が揃っています。
色々な武器を使用してプレイするだけでも結構楽しいものです。
また、ステージ中の操作も割と面白く、ジャンプの最高点になっている間だけ完全無敵になる”クロちゃんスパイラル”機能や、
スピードゲージ(敵・破壊対象物を壊すと上がる)がMAXの時にA+Bで、無敵状態のまま移動スピードが上がる”ぶち切れダッシュ”、
その状態でジャンプ+Bで、画面全体にダメージを与える”ぶち切れアタック”など、
弱い武器しか持っていなくてもなんとかクリアできるぐらいの機能はついています。
正直、この機能こそがこのゲームの面白さの大部分を占めているといっても過言ではないかもしれません。
敵も右から左に流れてゆく破壊対象物も気にせずばーっと敵を全滅できるぶち切れアタックはなかなか爽快です。
また、この時期クロちゃん絶頂期だったのがあってか、『クロポンマスターズ』という、このゲームと連動したカードゲームが出ていました。
このカードには上の方に8文字の数字が表記されており、それをゲーム中で入力すれば新規クロポン入手、という
遊戯王と同じ販売戦略もこっそりと投下されておりました。人気が地に落ちた今やかなり田舎に行かない限り入手できませんが…(カード
えー、とりあえずこの辺までは、昔楽しんだ事もあってか、せいいっぱいこのゲームの魅力を説明してきたつもりなのですが、
これ以上面白そうな箇所を説明することが出来ません。ごめんなさい。と言うわけで、ここからはこの時期のゲームによくある問題点を。
まず、簡単すぎます。ゲーム下手な当時小5だった僕でも、三日でクリアできました。
理由としては、まず『容量の都合なのか、ステージ数が短い』、『パスワードで取得できるクロポンがかなり強い』、
『そのくせ、機能部分は、しっかりとプレイしていればかなり優遇されている。』…ぐらいのものでしょうか。
最初の一つ目を除けば、他はどうでもいいんじゃね?と思えそうですが、そうも行きません。
普通、こういったパスワードで手に入るものというのは、『普通の武器よりもちょっと強い』ぐらいのものでしょうけど、
このゲームの場合、道中で取得できるクロポンがかなり弱いので、比較にならないほど威力・弾数ともに強化されています。
しかし逆に、パスワードを使用しないと、序盤は鬼のように難しくなります。
なぜなら、最初に持っているクロポンは非常に弱く、連射系なのですぐに弾切れを起こすのです。
このゲームでは破壊対象物を壊し、新しいクロポンを取得し、新しく取得したクロポンで戦う、というのが大筋となっていますが、
最初の武器だけでそれをやろうとすると、弾切れを起こしてすぐに使えなくなります。敵になど撃っている暇はありません。
(一応、最初の名前入力により、もう一つ余計にクロポンを取得できる機能がついていますが、それで弱いクロポンだと悲惨…。)
ま、そういう意味では”難易度の二極化”がはっきりしていて、面白いんじゃないか?と言えなくもありませんが、
それが、カード持ってる人と持ってない人での二極化となるとどうでしょう。…なんかひどくありませんか?
言っていませんでしたが、パスワードでしか取得できないクロポンはプレイ中は入手する事が出来ません。
そしてさらに悪い事に、そうしたパスワードによる取得クロポンの数が総クロポン数の約半分もあります。こりゃだめだ。
この時点で、クロちゃんのカードゲームを持っていない人は、クロポンコンプリートが不可能だという、数少ないやりこみ要素も消えました。
(一応救済措置として、このゲームの『続編』の攻略本に、パスワードが全て網羅されていましたが、遅せぇよ!)
また、このゲームではクロちゃんのほかに隠しキャラが4人ほどいるのですが(一部を除いて能力は全く変わりません)、
その内三人がボンボンの誌上でしか公開されないパスワードでの出現ってのはどうなんでしょうか。僕は嫌です。
確かにこの時期、クロちゃんの人気は絶大でしたが、それでも雑誌限定でやるのはマズイんじゃねぇの?と思います。
そして、このゲームの攻略本にはそのパスワードは表記されておらず、これまた先の『続編』の攻略本にしか表記されていないという始末の悪さ。
しかもその内の一人は、ボンボン誌上どころか、その攻略本が初出。…なんというネタ晴らしの遅さ。
(ただ、そのキャラのみ性能がおかしいので、それを考えると妥当な気がしますが…。)
道中にも問題が。このゲームは上で語った通り、破壊対象物を壊してナンボのゲームなのですが、
道中で手に入るクロポンだけでは全ての破壊対象物を壊すことはできません。出来て5分の4がいいとこ。
ではどうするのか?というと、ゲームクリア時に、全ステージの破壊対象物のほとんどを破壊していると、
「最強クロポン」と呼ばれる超強力なクロポンが手に入るようになっていて、それを使用して全て壊す、という方法しかありません。
(ちなみに、破壊率100%を達成すると、さらに強力な超最強クロポンというものが手に入るようになっています。)
…えぇ、言わなくても分かりますよ。カスタマイズして、ぶっ壊すのがこのゲームの楽しみの一つのはずなのに、
最強の武器がなければ全て壊せないってどういうことだよ!ってなものですね。
オマケ目的でついている”通信対戦モード”も異質です。対戦モードでは、道中で取得したクロポンを消費して遊ぶ事ができるゲームなのですが、
肝心の対戦内容が、『持っているクロポンのぶつけ合い』ってのはぶっちゃけ、どーよ?面白くもなんともねぇ!
その代わり、なぜか戦闘周りの機能は無駄に豪華で、降参申し込みが出来たり、ある条件で敵を負かした場合、自分が設定した名前を、
相手プレイヤーのカートリッジに上書きさせることができる『のれんわけ』というシステムがついていたりしました。どうでもいいところが濃い。
まぁ、この時期大量に生産されていた良作ゲーでもクソゲーでもない、良くも悪くも普通のゲーム、といったところでしょうかね。
せっかくだから、普通と違う遊び方を開拓してみよう。
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とまぁ、過去の古きよき思い出を振り返り、文章に起こしてみたら、予想以上にダメゲーだったサイボーグクロちゃんですが、
昔熱狂して遊んでいた思い出の品をこんな無碍に扱うのもあれなので、今回は今までと違った事をして紹介してみましょう。
上の方で少し語りましたが、初期装備が恐ろしいほど弱っちいので、最初はかなり苦戦します。
このゲームでは破壊対象物を壊してナンボなんですが、ステージが進むごとに対象物の耐久力も上がるので、初期装備じゃ話にならない。
じゃあそこを逆手にとって、そこそこの装備でクリアしてみるというのはどうでしょうか。
このゲーム、強いクロポンを装備すれば驚くほど楽なのですが、逆に弱いクロポンしかない場合はかなり厳しい戦いになります。
ですので、難しいプレイをお求めの方は、ある程度クロポンが溜まってきたら、ある程度使いやすそうなのをチョイスして、
それだけでクリアしてみるのも面白いかもしれませんね。
また、ボス戦でしか使用できない接近戦用のサブクロポンだけでボスを倒すのもなかなか面白いですよ。
敵はかなり広範囲の攻撃を仕掛けてくるうえ、接触すればダメージになりますから、
ダメージを喰らわぬよう間合いを取って接近戦用武器で応戦するというのはなかなか面白いのではないかと。
…言ったはいいけど、やったことはありませんよ、僕は。
おぉ、こうやって書くといくらか面白そうなゲームに見えてきた。
…まぁ、簡単すぎて飽きるのも早いゲームではありますが、”シューティングゲームなんてクリアできねぇよ”って人でも、
おそらくなんとかなりそうなほど簡単なゲームなので、GBC持ちなら一回ぐらいは遊んでみてはどうでしょうか。
今なら中古ショップで1000円を割った値段で売っていると思いますので。
○評価
シナリオ:★☆☆☆☆(キャラゲーなのであまりシナリオを求めてはいけない。結構子供だましかも…1点)
ボリューム:★☆☆☆☆(GBC時代だからなのか、薄すぎる。やりこみ要素もほとんどなし。…1点)
サウンド:★★★★☆(最高。なかなかの名曲揃い。キャラゲーなのに。…4点)
ゲームバランス:★☆☆☆☆(注:装備次第では3点ぐらいまで引きあがります。でもそんな装備でやったことないし…1点)
○総合…1.4点。
まぁ、しょうがないかな。…キャラゲーの域を超えないキャラゲーだもの。
上で少し言いましたが、サウンドはかなり良いです。なかなかカッコイイものが揃ってます。少々グラフィックがもっさりしているのが気になりますが。
ま、どこで買おうと少なくとも1500円は越えないかと思いますので、暇な方はどうぞ。”面白くねぇ”という苦情は受け付けません。
オマケ・隠しキャラ出現パスワード
上で語った通り、このゲームはパスワードを入力しない限り、一人を除いて隠しキャラが増えないので、せっかくだから公開。
一応伏字にしたので、ドラックしてご覧下さい。
暴走クロちゃん「96285648」
シャイなワンちゃん「31481711」
マジ切れクロちゃん「96385628」
※マジ切れクロちゃんには、ゲームバランスを著しく崩壊させる隠し機能が備わっておりますので、
装備が弱くてクリアできないとか、豪快なプレイを楽しみたい、という方以外には到底オススメできません。
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