ゲームレビュー第二回は、前回レビューを書いたメダロットの続編、メダロット2です。
まさか、ポケモンの対抗馬として発売したんじゃないだろうな?
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1999年。ちょうどポケモン模倣期も中間辺り(筆者主観では)にさしかかり、このゲームが発売されてから少し後、
有名な「ポケモン金・銀」が発売され、さらにポケモン熱が過熱していた時代。筆者もポケモン金銀はやりこんでました。
まぁ、それは置いておいて、その年の夏、性懲りもなくイマジニア社がメダロットの続編を発売しました。
それがこのメダロット2(いや、書かなくても分かるだろうよ)。…正直な所筆者がメダロットを知ったのはこのゲームが始めてでした。
筆者が小学5年の頃、友達に「これ、面白いよ」と言われたので、面白半分で借りてやってみたんです。そしたら…。
ハマりました。それからポケモン金・銀を買うまではずっとメダロット三昧だった気がします。
では、具体的にどう面白かったのか、ここにつれづれと書いていこうかと思います。
メダロット2(以下メダ2)を語る上で、欠かせないものといったら…まずメダフォース。これに尽きるかと思います。
これは、今作から導入された新機能で、「ダメージを受ける、自分自身で溜める」と、下のメーターが溜まってゆき、
規定量まで溜め、セレクトボタンを押すと、覚えているメダフォースを選択でき、発動すれば、
そのメダル固有の強力な攻撃・回復・防御・能力アップを使うことができる、いわゆる必殺技です。
もうね、これが加わっただけで大分ゲームバランスも大分変わったんだと思いますね。
ピンチになったら、メダフォースで敵を攻撃できるし、同じ理由で回復・パーツ復活も出来る。
そもそもピンチの時でなくとも、これを戦略として組み込めば、それだけで戦いに幅が出る。
メダフォースの上昇下降や、メダフォース使用禁止系のパーツなど、メダフォースを防ぐやり取りも結構熱い。
とにかく、前回の問題点であった「腕パーツを全て破壊され、頭の使用回数がなくなると、何も出来なくなり、後は判定を待つしかない」
という弱点を上手く克服できたのは非常に大きいことだったと思います。
また、戦闘時のバランスなども大分調整されており、どのパーツもある程度の装甲値は保てるようになっているし、
メダフォースもそうですが、威力値も大幅に修正が加わり、新たに敵の攻撃を跳ね返す「反撃」、
防御不可で後ろを向いているメダロットを破壊する「デストロイ」、自分のパーツを犠牲にして、大ダメージを与える「サクリファイス」
…などによって、通常の戦い自体も深化。
なにより、主人公機のメタビー(ロクショウ)が非常に強くなったのは嬉しいものです。
装甲も厚く、威力もかなり高いので、序盤はおろか、終盤まで非常に頼れるメダロットとなっております。
(そこで1に舞い戻ってプレイしてみると…OTL)
また、以前語り忘れたのですが、このゲームは「シナリオが面白い」です。
1はそうでもないのですが、2以降はその傾向が非常に強く出ています。
せっかくなので、そのシナリオ導入部のあらすじを紹介してみましょう。
主人公イッキは、メダロット好きな小学3年(4年?)生。ある日彼は、母親の頼みで、
近所のコンビニで「細かいのがないから5000円札(!)を渡すわね」と言われ、レトルトカレーを買いにゆきます。
イッキがコンビニに着くと、店内では、店長らしき人に店員が怒られていました。
理由は「店長の許可なく、高額なパーツを仕入れてしまったため」だとか。
店長は怒って、店員に「お前がどうにかする方法を考えろ!」と言って、店を出て行ってしまいます。
そんな店員に話しかけ、「レトルトカレーはどこですか」と聞くイッキ。すると店員はすかさず…。
「あぁ、いらっしゃい。メダロットだね?いいものはいってるよ」と言い、イッキの言う事を無視し、
「なんと、ここにちょーナイスなカブト(クワガタ)メダロットが!持ってる友達いないぞー、自慢できるぞー!
どれどれいくらもってるんだ?…5000円?よし、おおまけにまけて4980円でフルセット!
やったね!ティンペットもつけちゃうよ!」
…という、訴えたら絶対勝てそうな、悪質な押し売り商法でイッキにメダロットを買わせました。
メダロットを買ってしまったために、レトルトカレーを買えなくなったイッキ。とぼとぼと家に帰ります。
そして店員は、「よし、あの少年に決めた。…いいですよね?博士」と言って彼を見つめます。
カレーの代わりにメダロットを買ってきてしまったイッキは、当然のように母親に怒られ、
二階で反省するように言われます。…落ち込むイッキでしたが、とりあえず買ったメダロットを組み上げることに。
しかし、組み上げた直後、彼は大事な事に気がつきます。「あっ、メダルがない!」…イッキはさらに落ち込みます。
それから数時間後。イッキの父が家に帰ろうとすると、彼の前に謎の仮面をつけ、黒のシルクハットをかぶったあやしい男が現れます。
彼は「怪盗レトルト」と名乗り、「あなたの息子にプレゼントするがいい」と言って、カブト(クワガタ)メダルを置いてゆきます。
そして、帰宅した父は落ち込むイッキに、謎の人物からもらったメダルを渡しました。
…こうして、イッキのメダロッターとしての戦いが始まったのです。
なんかもうね、中間辺りの押し売りの辺りで見所は全部語りつくした気がするのですが(笑)…。
このゲームは終始こんな感じですね。(いや、押し売りが横行しているというわけではなく、こんな風な感じのギャグが多いということ。)
変人だけで言いますと、全身黒タイツで二本の角を生やした謎の集団ロボロボ団なんかもいますし、
あまつさえ、主人公イッキが(シナリオの都合上ではありますが)女装させられたりと、馬鹿さ加減も素晴らしい。
前回懸念されていた、ゲーム自体のボリュームも、今回は大幅にアップ。軽く前回の倍ほどあります。
また、ゲームをクリアすれば、前作に登場していたメダロットを「転送」して、2で使用することができるという、
前作を遊んだ人にも親切な設計。
ポケモンというゲームは、「集めて、育てて、戦う」という所に重点が置かれており、シナリオはいつも
「田舎町の主人公が、何かのきっかけでポケモンを得、旅をし、ジム戦を戦いバッジを集め、
謎の集団と戦いながら、ポケモンリーグ制覇を目指す」…というのが通例になっています。
…変に長く語ってしまいましたが、要するに「マンネリ」です。
(しかしポケモンには上で語った三本柱に面白さが集約されており、そのためこのような要素も気にならないのですが。)
しかし、メダロットはRPGではありますが、実際は「原作つきのキャラゲー」であるため、
毎回新鮮な展開(少しマンネリ的なものは当然ありますけど)がなされ、シナリオを追っているだけでも十分楽しめるゲームであります。
別にポケモンを非難する気はないのですが、個人的にはこういったシナリオも作りこまれたゲームの方が好きです。
…だからこそ今まで買い続けていたんだと思いますね。
そして、このゲームを語る上で外せないものに、上記で語ったことともう一つ、「ラストバトル」があります。
おそらく、何も知らずに戦えば、十中八九やられます。…しかも戦闘開始ターンで。
これを防ぐためには「あるパーツで、敵のある行動を防ぐ」必要があるのですが…まだやっていない人のために伏せておきます。
…かといって、上記の方法でそれを防いだからとはいえ、敵の攻撃が激しいので、そこでまた負けること必死。
前作のぬるすぎるラストバトルなんて、これをやったあとだと吹っ飛んでしまいます。
ぜひ、自分の力でどうすればよいか、考えて戦ってみてください。(筆者はあきらめてどこかで情報を得てしまいましたが)
爆発的に面白いわけじゃないけど、逆にけなす所もない感じ。
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…今回は不満点を挙げるべきところが見つかりません。いや、探せばありそうではあるのですが、
普通にやっていた時の思い出を思い出しながら書いていると、どうしてもそういう粗を探す気になれなくなるんです。
それだけ、このゲームは良作だったと言う事でしょうか。
前作で問題であった戦闘時の不満ポイントは上手く解消しているし、ゲーム自体もボリューム増。
しかも、メダフォースなんていう新要素を加えたのに、それによる不満も出なかったし…。
今回は本気で不満を挙げる箇所が見当たりません。
(実は「顔グラが気に入らない」ってのが一番にあったのですが、そこにつっこみを入れたら……。)
と、言うわけで、今回はそれなりに高ポイントで評価させていただきました。
ストーリーを追う方は1からやるのを推奨しますが、純粋にメダロットというゲームを楽しみたいのでしたら、
迷わずこれをオススメします。今では中古ゲーム屋で結構安値で売ってますし、見つけたらひとまず買ってみると良いかと。
……………それと、このゲーム、かなり出来が良かったせいか、GBAでリメイクされてますが………。
悪い事は言いません、止めた方がいいです。理由は、またいつかレビューにて。
○評価
シナリオ:★★★★☆(前作のノリを継承しつつ、ここまで面白く昇華させたのはさすが…4点)
ボリューム:★★★★☆(前作の薄すぎる内容に比べれば、これだけの変化は劇的。…4点)
サウンド:★★★★☆(戦闘曲三曲は最高の一言。あとは他の曲もカッコよければ…4点)
ゲームバランス:★★★☆☆(ラスボス戦を除けばゲーム難易度は結構甘め。メダロット初心者にも優しいはず…3点)
○総合…3・8点。 あのメダロットをここまで昇華させたのはやっぱり見事という他ないです。
筆者もこれがなければメダロットという存在に触れることもなかったので…そういう意味でも大切な一本。
ゲームバランスについては、いろいろ考えた末、あえて三点と言う事で。
この人気に味を占めたか、これ以降、メダロットは一年周期で新作を発表するようになりました。
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